JR九州が博多駅ビル開発計画中止を発表 建設費2倍に、採算取れず
JR九州は26日、博多駅(福岡市博多区)南側で在来線の線路上空を活用して複合ビルを建設する「博多駅空中都市プロジェクト」を中止すると発表した。建設費が当初の想定より2倍近くかかることから、採算が取れないと判断した。
同社によると、線路上空での施工は技術的に難易度が高く、工事費高騰の影響を大きく受けることが判明。工事も列車が通らない夜間中心の作業となるため、人件費が膨らむ見通しとなった。建物の規模や用途の見直しも検討したが、実行可能な事業計画策定が困難だとして、9月の取締役会で計画中止を決定した。



